3.すぐに稼げる文章術
- 作者: 日垣隆
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2006/11/30
- メディア: 新書
- 購入: 2人 クリック: 130回
- この商品を含むブログ (130件) を見る
一章で「おもしろい文章の正体」の項では、面白い文章は無関係な2つの事柄をうまく結びつけてある文章だ、と述べてあります。これは、個人的な経験から言ってもその通りだ!と納得しました。村上春樹のエッセイなどがそのいい例ではないでしょうか。彼が文章家として優れているのはもちろんですが、彼のエッセイには一つの文章ではあまり関係のない事柄をときに強引に結び付けて書いてあるものも結構多く(アーヴィングとMacとか)なかなか刺激的です。まあ、村上春樹は今は置いておいて、「「読ませる」ための7つのポイント」は比較的普通なので、筆者に言わせると予想できる内容で面白みはないのかもしれませんが、「これだけは気をつけたい基本の基」で挙げてある「です」「ます」調は大リーグ養成ギプスというのはなかなか興味深いと思います。とりあえず、この書評は「です・ます」調で書いているつもりです。
五章は、基本的なことも多いのですが、以下の引用が印象に残りました。
知らないことがあったら、まず書いてみよ (野口悠紀雄)
一、一見くだらないことは真面目に書く。 (井上ひさし)
一、難しいことは易しく書く。
一、易しいことを深く書く。
一、深いことをおもしろく書く。
七章は必読書ということで、簡単な書評とあわせて33冊の必読書が挙げてあります。読みたいと思ったのは次の4冊でした。
最後に、日垣先生の格言。