最近結構話題になっていますが、NBonlineにも宋文洲:厚労相の機械的発想に異議ありという記事が載っていました。まず、正直に言わせてもらいますと、日経に載せるような記事としてはもう少し抑えて欲しかったなと思いました。立花隆:「女性は子供を産む機械」発言で湧き出る安倍「大政奉還」論は世論がどう受け止めているかという問題を論じていのでともかくとして、前者の方は明らかに厚労相の発言を真っ向から批判しているので。
 いくつかのブログなどを読んだ感じでは批判的な物も多いのですが、厚労相の発言全体を通すと決してそのような意味で言っているわけではないという意見もあります。残念ながら実際のものを聞いたわけではないのでどちらが正しいのかは断言できないのですが火のないところに煙はたたないわけで厚労相を援護する意見もある程度信頼が置けるのではないかと思っています。
 ところで、厚労相は「女は子供を産む機械」だと発言したということですが、これは女性蔑視だ!と叫ぶこともできます。が、僕はそうは思いません。個人的には「仮に女を産む機械だと例えるならば一台につき数人しか産めないわけだからあとはみんな頑張りましょう」ということであってそれ以上でも以下でもないんじゃないだろうか。まぁ、子供が少ないのは女の頑張りが足りないせいだとかいう意味でとるならば問題ですけど。そういう意味ではマシーン柳澤の「失言」に対する怒りの最後のあたりは比較的近い意見かもしれないです。

少なくとも、あの発言から「柳澤大臣は女性には意志も自由も必要なく、産む機械そのものであり、子どもを産む以外に余計なことは考えなくていいのであり、産まない女性は生きる資格がなく、出産は国家のために行なわれるべきものである、と本心から思っており、それが発言に表れたのであるから、かような女性蔑視剥き出しの人物を大臣にしておくわけにはいかない」というところまでは、僕には読みとれませんでした。ということです。そこまで読みとれれば、そりゃあ僕だって「断固糾弾すべし!」と思うでしょうけど。

何にせよ、世論の意見が今更ひっくり返るとは考えにくく、安倍首相の立場は悪くなるだろうし柳澤伯夫厚生労働大臣の先行きはもっと危ないことには変わりありませんけどね。