005.暮らしのさじ加減

暮らしのさじ加減―ていねいでゆっくりな自分にちょうどいい生活

暮らしのさじ加減―ていねいでゆっくりな自分にちょうどいい生活

昨年読んだ「持たない暮らし」が良かったので、同じ著者の本を2冊買ってみました。
「暮らしのさじ加減」はその2冊の内の一つです。
内容は、本当にタイトルそのままで、「持たない暮らし」と重複する部分もあります。
なので、「持たない暮らし」を読んだ時の衝撃はありませんでした。

それでも、この本は「読む行為」そのものに効用があるような気がします。
著者の金子さんは、本当にゆったりとしたスローな生活を送っている雰囲気が文脈から感じ取れるからです。

その一方で、やはりlifehack的に読む人も少なくないと思います。
そして、きっと、その手のものは得られないでしょう。
それは、生活上のtipsではなく、どうしたら生活をより楽しめるか、どうしたら満ち足りた生活をできるかということに重点を置いているからではないでしょうか。

本当に効率化された生活が「幸福」なのか?
便利にはなったけど、私たちの「満足度」は便利さに必ずも比例していないという考えが根底にあります。