『隣の家の少女』
- 作者: ジャックケッチャム,Jack Ketchum,金子浩
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 1998/07/01
- メディア: 文庫
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ついに「隣の家の少女」を超える劇薬を読む
この前、上のサイトで「女子高生コンクリ詰め殺人事件」について知ったこともあってか、ちょっくら気持ち悪くなれるような小説でも読んでみるか!!みたいなノリで「隣の家の少女」を読んでみた。
結論から言って、僕にはそれほど劇薬ではなかった。400ページを超える本でありながら2時間ちょっとで夢中になって読んでしまったことからも「読ませる小説」であることには間違いないと断言したい。でも、読後感が最悪で立ち直れないとか、読んでるうちに吐きそうになったとかそういうのは全くなかった。かといって、虐待シーンでゾクゾクしたとか、興奮して勃起したとかそういうこともなかった(と思う)。単にエログロに耐性があったのか、あるいは物語に対して距離をおいて読んでいた可能性も十分にあるわけだけど。
この小説が表現している歪んだ事というのは、大人や少年・少女達が少女メグを監禁し虐待を加えている部分ではない。「わたし」がその虐待行為を知っており、悪いことだと感じているにも関わらずそれぞただ傍観するしかない部分だろう。そして、それは最初に挙げた「女子高生コンクリ詰め殺人事件」でも同じことだ。
個人的はあの有名なリリー・フランキーの「東京タワー」とか浅田次郎全般みたいな感動小説はいかにも「オラオラ!泣けよ、泣いちまえよ!」みたいな印象を受けてしまうので好きになれない(読んだことがないから浅田次郎=感動系っていうのはただの思い込みかもしれないけど)。そういうことからもこの本は少なくとも外れなんかじゃない。
でも多分もう2度と読まないかな。そして上のリンクにある『児童性愛者―ペドファイル』も今のところ読む予定はない。
あと、やっぱりというかあまり若い人には薦められない。