『泳ぐのに、安全でもてきせつでもありません』

泳ぐのに、安全でも適切でもありません

泳ぐのに、安全でも適切でもありません

 この人が書くと炭酸水のような透き通るような恋愛になることが多いと思っていたがこの本では必ずしもそうではないと思わされた。正直にいってあまり好みではない話が(少なくとも6つ目の短編までは)多い。7,8年も付き合い続けてもう以前ほど愛情を感じることが出来なくなった、でもかといって別れるほどの理由もない「私」達に共感しにくいせいだろう。そういう部分に通じるものがあるのであれば合う気がする.