13.考える技術・書く技術

考える技術・書く技術 (講談社現代新書)

考える技術・書く技術 (講談社現代新書)

本の全体の流れとしては以下の三つに分けることができると思う。

  • 日々の習慣・トレーニングなど
  • 発想法 -メモ取りからひらめくまで-
  • 文章法

いろいろ考えるのが面倒なので、三番目から説明していこう。

文章法

文章系の本は『理科系の作文技術』by木下是雄、『日本語の作文技術』by本多勝一、は実際に全部読んだのでそれらと結構かぶる部分は多い(早く『「超」文章法』も読了したいところ)。特に『理科系の作文技術』とかなり似ているかな。逆ピラミッド、受身から能動へ、短文のすすめなどはそれらを代表するもの。逆に今までにない視点という意味で面白かったのは次の三つ。

  • 文章を「削る」こと
  • 対句を避ける
  • 否定するものを多く並べてバッサリ切った上で良いものを押す

一つ目は文章を削ること、つまり推敲の大切さは言うまでもないんですけど実際に添削している例を読むと形容詞などがいかに不要かなんかがよく分かる。そういう意味ではこのブログなんかはまさに反面教師。
二つ目の対句について出された例では、日本人がいかに多く対句を使っているかがわかる。中学生のときに国語の授業で対句を説明されたときはあまり分からず何回か例を出されてなんとなく分かったつもりになっていた。でも、改めて示されると「なんだ、こんなものも対句なのか!」とビックリさせられる。著者は対句の多用は薦めていないけど全くないというのも少しさびしいというのが個人的な印象。
三つ目は。。。面倒なので略。よく目にする文章法だと思うけど今まで気付かなかった。

発想法

いわゆるKJ法(著者がKJ法をよく引き合いに挙げているので)。カードを作って思考に生かす。

日々の習慣・トレーニン

脳はともかく使いまくれ。すばやい判断を繰り返せ。幅広く情報を取り入れて雑学王になろう。誤解を恐れずに断言するとそういう感じ。薦められていた方法としては、幅広く雑誌を読め、各章(or節)に見出しをつけよ、積読から中身を読めといったところか。

後半は面倒になったので省略気味。。。
次に読むのは司馬遼太郎の『翔ぶが如く4』と中谷彰宏『知的な男は、モテる。』。後者はすばやく読めそうな印象。