21.カラマーゾフの兄弟1

カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)

カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)

 読了。他の翻訳はどうか知らないけど読みやすぃ!って昨日書いたけどいやいや後半は面白さのせいか怒濤のように読んでしまった。
 第一巻読了後の感想として、この小説はキリスト教世界の下における愛憎欲劇とでも言うべき?愛憎劇とキリスト教って一見矛盾するようなことかもしれない。圧倒的に粗野で精力的、好色きわまりないフョードルが、スメルジャコフのキリスト教に対する侮蔑に対し怒り感じるという部分はかなり変じゃね?だけどそんな矛盾性がシナリオに深みを与えてるのかも。
 さぁ、とりあえず主なメンバーは一通りで終わっただろうし(たぶん)、次なる展開はいかに?


 でも、

p.215
卑怯者じゃなくて、《思想の解きがたい深み》にはまったほら吹き中学生とでもしておこう

の「中学生」っていうのは違和感を覚えてしまったけど。。。気のせいですか。そうですか。