51.「原因」と「結果」の法則 ジェームス・アレン

「原因」と「結果」の法則

「原因」と「結果」の法則

 原著が書かれたのは実は100年近く昔。なのに未だに多くの人々に読み続けられているモンスター本。ただし、内容は本当に本当にシンプル。だからといって甘く見ることなかれ。シンプルだけに実践し続けることは、おそらくだが、きっと自分の心を変えることがすなわち結果に結びつくのだということ。

  • 思いさえあれば人格を変えることができる

p.16
人間は自分の人格の製作者であり、自分の環境と運命の設計者である

  • 環境を変えるのではなく、自分をかえよう

p.28
人々の多くは、環境を改善することには、とても意欲的ですが。自分自身を改善することにはひどく消極的です。かれらがいつになっても環境を改善できなきでいる理由がここにあります。

p.33
「あまりにも善人すぎると、苦労が耐えない」などという迷信を受け入れることは、自分自身を改善する努力を放棄したい人にとっては、好都合なことかもしれません。しかしながら、私たちは、自分自身の病的な思い、悪意に満ちた思い、不純な思いを、すべて撲滅し、心の中のあらゆるけがれを洗い流さないかぎり、「人間は善人すぎると苦労する」などということを口にする権利さえ手にできません。知りもしないことを、どうして口にできるでしょう。

実際の所、ある人の苦労が善人にとっての苦労とは限らない。物事は捉えようだから。

  • 思いと健康

p.48
 楽しい思いは、どんな医師よりも上手に、肉体から病気を一掃します。善意は、どんな癒し人よりも速やかに、嘆きと悲しみの影を霧散させます。

非科学的なようだが最近ではこれも科学的に解明されいるみたいだし。ここは素直には受け入れられるかどうかは人によるのかも。

  • 目標を持ち、達成しよう

p.53
 人間は、理にかなった人生の目標を心に抱き、その達成を目指すべきです。その目標に自分の思いを集中して向けつづけるべきです。その目標は、そのときどきの内側の状態にしたがって、精神面の理想であることもあれば、物質的な目標であることもあるでしょう。そして、そのどちらであっても、もし人生の漂流者となりたくないのなら、自分自身の思いを、みずからの手で設定したその目標に集中して向け続ける必要があります。

p.55
 大きな目標を発見できないでいる人は、とりあえず、目の前にある自分がやるべきことに、自分の思いを集中して向けるべきです。その作業がいかに小さなものに見えようと問題ではありません。そうやって、目の前にあるやるべきことを完璧にやり遂げるよう努力することで、集中力と自己コントロール能力は確実に磨かれます。
 そして、それらの能力が十分に磨き上げられたとき、達成が不可能なものは何ひとつなくなります。間もなく、とても自然に、より大きな目標が見えてくるはずです。

  • 思いと成功

p.60
 人間は、もし成功をめざすのならば、自分の欲望のかなりの部分を犠牲にしなくてはならないのです。

p.67
 成功を手にできないでいる人たちは、自分の欲望を全く犠牲にしていない人たちです。人間はもし成功を願うならば、それ相当の自己犠牲を払わなくてはなりません。大きな成功を願うならば、大きな自己犠牲を、この上なく大きな成功を願うならば、この上なく大きな自己犠牲を払わなくてはならないのです。

 こういう本は何度も繰り返し読まなければ効果が出にくいのではないか。人間は多くのことを他人のせいにしたくなる。本当に無意識のうちに、ついつい。そうならないためにも悩んだら読もうと思う。

自己啓発本の下地として

以前自己啓発本・ビジネス書を読む上でその下地となっていることが多い有名な本ということで5つの本を上げた。以下がその本。

次は「思考は現実化する」と「フランクリン自伝」のどちらかだ。早いうちにいこう。

思考は現実化する―アクション・マニュアル、索引つき

思考は現実化する―アクション・マニュアル、索引つき

フランクリン自伝 (中公クラシックス)

フランクリン自伝 (中公クラシックス)