54.カラマーゾフの兄弟3 ドフトエフスキー 亀山郁夫訳

カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫)

カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫)

 今回は少し展開をうまく追えなかった部分があるかもしれない。

 ゾシマ長老の死と腐臭でうろたえる人々、そしてアリョーシャ。ラキーチンにつれられて会ったグルーシェニカの嬉々とした言動。ちょっと飛んで、グルーシェニカとミーチャの関係の変容。特にグルーシェニカの振る舞いについて誰か解説してくれないだろうか。
いや、ホントのところを言えばゾシマ長老の腐臭なんて分かるも分からんもない。ただ、なんというかそれを頭の中で飲み込めていないというところが正しいところだろう。。。

 そのこの先の展開が気になる。殺人事件の行く末、兄弟の未来はどのように展開していくんだろうか?

 最後に一つだけ。一本の葱に関する説話(p.78-79。長いので引用はしない)があったけどこれは明らかに芥川龍之介蜘蛛の糸だなーと思った。本当にそのまま。