007.ユダヤ人大富豪の教え
- 作者: 本田健
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2003/06/19
- メディア: 単行本
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ある意味では当たり前のことしか書いてない気もしました。基
本的に私は、ベストセラーというものを穿ってみる傾向があって(たぶん)、本書も最初は適当に読み進めていたのですが次第に力が入ってしまいました。
不自由人と自由人
もちろん、これはどうかな、という部分もあります。
一番反対だったのは自由人になれということでした。
ここで自由人/不自由人の例として以下のように示されています。
不自由人
- 会社員・公務員
- 大企業の社長・役員
- 自営業者
- 中小企業の経営者
- 自由業(医者・弁護士・会計士)
- 普通のスポーツマン・アーティスト
- 無職の人
自由人
- 流行っているレストランやお店のオーナー
- 印税の入る作家・画家・アーティスト
- 特許、ライセンスなどを持つ人
- マルチレベルマーケティングで成功した人
- マンションや土地から家賃収入を得る人
- 有名なスポーツ選手、アーティスト
- 株、債権、貯金の配当を得る人
要は、自分がガツガツ働なくてもお金が入ってくる人たちが自由人でそうでない人たちは皆不自由人であるということです。
私が反感を覚えたのは、そこに「実際の自分」という存在が織り込まれていないためです。
技術系出身の自分としては、いや実際には文理なんて関係ないのですが、「自分にある能力を武器にして社会で生きていきたい。常に自分を磨き続けていきたい」という思いが強くあるからです。
そういう立場からすると、たとえば「マンションや土地から家賃収入を得る人」というのはその対極の立場にあるような気がするのです。
もちろん、そのような土地をみつけ資金を投入するという作業には価値を判断する力や、資金が必要になるのですが。
それでも、お金を手に入れる方法としては自分以外の部分でいかにお金が入る仕組みを準備しておくかということ大切なことであることはわかりました。
セールスの大切さ
- 金持ちに使われる側になりたければMBAに行きなさい、金持ちになりたければセールスを学びなさい
一番おもしろかったのは、電球を売る話です。
つまり、モノを売るだけではなく一緒にサービスを売るということでした。
個人的メモ
- イメージを描けるように話し、感情に訴える(ただし、感情的にはならない)
- サービスを完全に理解する
- クロージング(契約)のテクニックを磨く
スピーチの天才になる
どこに行っても、自分の考えを一分以内にはっきり、さわやかに、感情的に話しなさい。
いい加減なことを口走ってはいけない。本当にその気がないことを言わないことだ。
以下個人的メモ。
ビジネス成功の5原則 p.152
- 好きなことを見つける
- そのビジネスで成功に必要なことはすべて学ぶ
ビジネスで成功するか否かはわずかな差で決まる。最後のツメのほんの数パーセントが普通と大成功の違いを生む。
- 小さくスタート、短期間で大きくしない
急拡大するとひずみが出来る。さばききれない注文は断るくらいがちょうどいい。
- 儲かるシステムを作る
利益はお客さんの喜びによってもたらされ、それを大切にすれば自然とマーケットは広がる
- 自分がいなくても回るシステムを作る
これは自由人になることとつながる。
目標設定成功5原則 p.168
- ワクワクするような目標を立てる
- 目標は細分化し、具体的な行動ステップを考える
- 目標を達成したときのご褒美と、失敗したときの罰を考える
- 目標が達成したところをイメージして楽しむ
- 行動を起こす
決断力をつけるコツ p.192
- どんなことも意図的に決める
- 人生の価値観、優先順位をはっきりしておく
- 決められないときは、自分が納得できるまで待つ
- 決断に失敗はないことを知る
- 一度決めたら断固たる態度で前に進む
人生の価値観というのを読んだときに、絶対内定2008を思い出しました。
もう一回読む気になりました。