009.翔ぶが如く08 司馬遼太郎

新装版 翔ぶが如く (8) (文春文庫)

新装版 翔ぶが如く (8) (文春文庫)

全10巻中8巻にきてようやく西南戦争が始まります。
それだけ、戦争というのは始まるまでが重要なのかもしれませんし、その時代背景を描いていくのが重要なのでしょう。
そういえば、坂の上の雲日露戦争は結構遅かった気がします。


この巻の見所は、個人的に山県有朋だと思っています。
戦争がはじまって分かってくることは、薩摩兵の強力さと同時に戦略性のなさです。
その一方で、際だつのが政府側の実務能力ではないでしょうか。山県しかり、児玉しかり。
ただし乃木将軍は除きます。相変わらず、司馬遼太郎氏は彼に関しては結構辛辣です。