009.翔ぶが如く08 司馬遼太郎
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/05/10
- メディア: 文庫
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全10巻中8巻にきてようやく西南戦争が始まります。
それだけ、戦争というのは始まるまでが重要なのかもしれませんし、その時代背景を描いていくのが重要なのでしょう。
そういえば、坂の上の雲も日露戦争は結構遅かった気がします。
この巻の見所は、個人的に山県有朋だと思っています。
戦争がはじまって分かってくることは、薩摩兵の強力さと同時に戦略性のなさです。
その一方で、際だつのが政府側の実務能力ではないでしょうか。山県しかり、児玉しかり。
ただし乃木将軍は除きます。相変わらず、司馬遼太郎氏は彼に関しては結構辛辣です。