044.知的ストレッチ入門 日垣隆
- 作者: 日垣隆
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2006/09
- メディア: 単行本
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重要なポイントはアウトプット重視。どっかでアウトプット指向の本を読んだことがあると思ったら、売れっ子ビジネス書作家(?)の勝間和代氏だった。この2人が指摘するぐらいだからっていうわけじゃないけど、確かに何かを書くあるいは、誰かに話すつもりで物事に取り組むと吸収度合いが全然違う。何かを上達したいならぜひやっておきたいこと。
ただ、どんな形でアウトプットするにしても、しっかりとアウトプットする気がなければ意味がない。単に「面白かった」「泣けた」「タメになった」なんていうのは理解してなくても言える→身に入りにくい。だから、どこがどう{面白かった|泣けた|タメになった}のかを説明仕様としなきゃ意味がない。
設問にこそ意味がある
仕事なり研究なり何なりを行うことは、結局の所、問題解決を行うということに集約できる。だから、本書で指摘されている「設問にこそ意味がある」というのは非常に重要なことだ。問題設定が悪ければ物事は前進しないこともよくある。特に研究ではよくありがちだった。分からないから調べてみる、という考え方は意義のある研究成果を残すことはかなり難しい、と何度も指導教官に言われた。
ただ、本書の惜しいところは、「じゃあ、どうすればいい設問が設定できるのか」という問いには答えていないところ。そういうのは、amazonあたりで「質問力」というキーワードで検索を書けてみればいいと思う。