蟲師

蟲師 (1)  アフタヌーンKC (255)

蟲師 (1) アフタヌーンKC (255)

蟲師 (2)  アフタヌーンKC (284)

蟲師 (2) アフタヌーンKC (284)

蟲師 (3)  (アフタヌーンKC)

蟲師 (3) (アフタヌーンKC)

蟲師 (4)  (アフタヌーンKC)

蟲師 (4) (アフタヌーンKC)

蟲師 (5)  (アフタヌーンKC)

蟲師 (5) (アフタヌーンKC)

蟲師 (6) (アフタヌーンKC)

蟲師 (6) (アフタヌーンKC)

蟲師 (7)  アフタヌーンKC (404)

蟲師 (7) アフタヌーンKC (404)

蟲師(8) (アフタヌーンKC)

蟲師(8) (アフタヌーンKC)

 最近「蟲師」にハマっている。別に今更映画とかに惹かれたわけじゃあない。何がよいのか。それは雰囲気。オタク風に(?)いえば「世界観」。アニメから入ったんだけどシナリオのエンディングからプロットにかけてかかる音楽が好き。坂本龍一のBTTBとかが好きならおそらく合うと思う。マンガではそういった音楽はあるはずがないんだけど、人肌のぬくもりが感じられ、それでいてしっとりとして切ない仕上がりとなっている。


 このような雰囲気を作り出している原因としては、悪人が基本的に出てこないということだと思う。記憶に残る範囲では覚えがない。ツッコミとしては野錆とかの話では意地の悪いおばあさんなどがいるでしょ!というのもあるかもしれない。しかし、それも被害者(つまりおばあさん)の立場になって考えてみればごく自然のこと。

シナリオに面白味を与えるのは悪役

 これ耳にしたのは文学の講義だったと思う*1。この作品における悪役、つまり人間にあだなすものは全て「蟲」である。そして、それらには基本的には「意思」というものがない。自然現象に悪意がないように、蟲などにもそういう人間的な感情をことを当てはめるのはお門違いだ。だから多くの作品に出てくるような悪意を感じるような悪役がおらず淡々とした、そしてしっとりと暖かい描画が続くわけである。

 もう一つの見所は物語の収束先。個人的には先が読めないことが多い。ハッピーともバッドともつかない、そんな最後まで飽きさせない展開が好きだ。

*1:正義の味方は基本的にやり方は単調アンパンなんかがその最たる例だ。バイキンマンは様々な工夫を凝らしてロボットを作成していたずらを使用とする。それにたいしてアンパンマンはなんと進化のないことか。