28.絶対内定シリーズ

 これらの本をはてな100冊にカウントしていいのかが微妙なのだけど、就活中に幾度となく読んだので後半シリーズで一冊扱いにしてみる。

絶対内定2008

絶対内定2008

 絶対内定の1巻は個人的マスト本。就活の序盤に自分の軸、コアを考えておくことは活動中にしっかりと生きてくる。今までの自分を見直し、そのことから結論してどんな仕事がしたいのか、将来のことを考えされられる。就活関係なしに早いうちに読んでおけ、と薦めたい。


 もちろん、仕事やスキルアップややりがいがすべてじゃない。ゆったりと音楽を聴いたりするのもいいし、まったりと小説を読みふけるのもいい。友達や彼氏彼女とだらだら話しこむのも楽しいし、必要なことだと思う。だけどその一方で、社会人なら、特にオトコなら一発奮起して一つのことに熱中してもいいんじゃないか?もちろんオンナもね。


 2巻から最終巻の5巻までの内容としてはエントリーシート(以下ES)と面接概要、面接の質問、ファッションの4項目。5巻のファッションについてはそのあたりのネットで情報をみつけて「常識的な」範囲で無難にまとめておくので十分だが、いわゆるエスタブリッシュ企業を本気で目指すならそういうディテールにこだわるのも技。とはいえ基本はESと面接なのだけど。

ES

絶対内定2008 2エントリーシート

絶対内定2008 2エントリーシート

 このシリーズの問題は難関企業(メディア、コンサル、外資系金融、大手商事)を目指す人たち向けなのでおそらく大半の学生(全体の8割程度かな?)は経験のしたことのないような経験をコレでもかと並べてくるので丸々参考にするのは厳しい。例としてESの巻には以下のようなものがある。

  • 世界的に見ても標高の高い山に登る−決断力、行動力、忍耐力
  • 自転車で本州横断を決意し3日で準備、20日以内で達成−行動力、忍耐力、計画力
  • もう一つは忘れた。。。
  • 会社を立ち上げコンサル業務を行う

少なくとも自分の周りにはいなかったな。でも、みずほFGのセミナーのOBOGの方で、学生のときに中小企業の再建業務に携わっていた、なーんて人も実際にいたのでいるところにはいるわけ。
 読み方としてはどのようにアピールするのかということをいくつもある例から徹底的に洗い出し、自分の経験を再表現してみることが重要だ。

面接、面接の質問

絶対内定20083 面接

絶対内定20083 面接

絶対内定20084 面接の質問

絶対内定20084 面接の質問

 3巻の「面接」については面接に対する心構えや姿勢が述べられている。エスタブリッシュ企業にはどのような学生が求められているのか、とか。ただ、実際の面接ではESの延長の部分もあるのでコレだけ読むのは微妙ではないかと思う。
 4巻の「面接の質問」については頻出傾向の質問について重点的に述べてある。ハッキリ言って基本が多いと思った。だけども、そのキホンが重要。2,3回は繰り返し読んでおきたい。そのときに「自分だったらどう言おう」、ということを考え、同時に注意項目に引っかかっていないかなどをしっかりとチェックしておきたい。
 ただし、ちょっとマニアックな質問などはほとんど載っていないので、他の面接本もチェックしておいた方が無難。いろんな質問に対してどのようなことを切り返すかということを前もって考えておくことは有効だから。

ファッション

絶対内定20085 トップ内定のビジュアル

絶対内定20085 トップ内定のビジュアル

 本としてのデザイン、装丁は好きだし、一読の価値はあるけれども、立ち読みで十分ではないかと思う。でも、やっぱりこだわりたいという思いがある人は買って読んでみるべきかも。参考にはなった。でもあまり気にされないようなディテールの部分も多い気がする。