052.20代でファーストキャリアを築ける人、築けない人 若鍋孝司

20代でファーストキャリアを築ける人、築けない人

20代でファーストキャリアを築ける人、築けない人

 この本で、一番印象に残ったのは、自分軸を手放せということ。
 誤解のないように書いておくと、この本の中に大切なことはいろいろ書いてあるけども、どうしてもこの手の本は内容が似てしまうのもしょうがないところ。そんな中で、この部分には「おっ」と思わされた。
 自分軸って大事っていう考え方は、学校の頃から結構いわれること。オンリーワンとかね。だけど、自分で思っている自分軸を大切にするっていうことは、言い換えると自分の考え方にとらわれていることが多い。自分でやりたいこと、自分の考え方、自分のやり方などなどプライドが高い人は特に、そうでない人もどこかで、譲れない一線を持っている。そんなことないと思ってる人は気づいてないことが多いので余計注意だ(自分もきっと)。

 そもそも、ビジネスって言うのは相手があってはじめて成り立つものだ。だから、自分を軸にすることなんてそもそもあり得ない。それがビジネスである限り。「自分」なんてものは自分が行動している以上、にじみ出てくるもんだと思ってるから、積極的に出すもんじゃない。

一点だけ

 いろんな本を読めという部分の根拠が弱いのでは?僕も出来るだけそういう立場を取りたいと思っているからこそ「確かにね」だけじゃなくて「何で?」と思ってしまう。